2008年12月02日
週間粧業に『効果、性能だけでなくエコロジーや環境に配慮した・・・』が掲載されました
効果、性能だけでなくエコロジーや環境に配慮した原料を提案
岩瀬コスファの二〇〇八年三月期の実績は、売上高が前年比四.九%増の百六十八億二千万円となった。今期に入ってからは、売上高がほぼ目標(百八十億五千万円)通りに推移しているものの、原油高高騰の影響から収益面で苦戦を強いられている。
同社では多様化するクライアントからのニーズに迅速に対応すると同時に、効果、性能だけではない側面からの取り組みを実施している。
諏訪善親取締役は、「今後の化粧品原料は、エコロジーや環境に配慮したものでなければ受け入れられにくくなる。そこで当社では、リニューアル原料や新原料の提案の際にその点を意識した原料を取り扱う。また、当社ではISO140001を取得していることもあり、内部的なエコ対策以外にも、クライアントに提案する原料がエコロジー原料であることで環境対策に貢献していきたい」という。
現在、同社が注力している「Zemea® プロパンジオール」(Zemea®はデュポン テイト&ライル バイオプロダクツ社の登録商標)は、トウモロコシ由来の糖を発酵させ得られた、高純度の無色グリコール(1,3-プロパンジオール)であり、欧州のオーガニック認証である『EcoCert®』を取得している。静菌効果を有し、皮膚刺激性もなく安全性の高い天然由来原料であり、BG、PG、DPGの代替として有望視する。
同社では今年十月、大阪府茨木市に「彩都研究室」を新たに設け、IR・GC・LCなどの機器を導入し、分析業務の強化を行った。
「当社では研究開発部の強化のほか、クライアントとの接点を深めることを目的に、営業部と研究開発部が一体となりプレゼンテーションを行うことで、多様化するニーズに対応していきたい」(諏訪氏)
(週間粧業12月1日掲載)