2007年08月30日
健康食品新聞に記事が掲載されました。
『健康原料市場へ参入 新タイプ美容食品素材を開発』
化粧品原料最大手商社の岩瀬コスファ(大阪本社・大阪市中央区、06・6321・3456)はこのほど、同社独自の美容食品素材を新開発し、健食原料市場に本格参入した。製品名は「ACGコンプレックス」。魚コラーゲン、N-アセチルグルコサミン、ビタミンCを効果的に複合した製品で、毛穴の改善やシミ・シワ予防を訴求する。美容サプリメントや飲料への利用を提案していく。同社では最近、健食・機能性食品に向けた原料販売が増大してきたことから、昨年ヘルスケア事業部を新設、ACGコンプレックスは事業部の柱製品にしていきたいところである。トクホを視野に入れた素材原料もラインアップし、新製品もこれまでの広範な販路を活かして販売展開を推進していく。
ACGコンプレックスの製品開発は、同社と大学病院、焼津水産化学工業、アイ・ティ・オーらと共同で行った。単一成分としても美容効果の高い魚由来のコラーゲンとN-アセチルグルコサミンに安定持続型のビタミンCを複合させた製剤である。淡黄色の粉末製品で、タブレットへの添加をはじめ飲料やゼリーへの利用も可能だ。安定持続型のビタミンCを配合しており変色などを起こさないため、様々な食品形態で利用できる。有効性は毛穴の軽減、シミ・シワの予防、ハリの向上の3つの美容効果が期待でき、同社ではトリプルアンチエイジングと名付け新規美容素材として市場認知を図っていく。
美容効果のメカニズムは、毛穴の炎症による色素沈着の予防および改善によるもの。また、コラーゲンがたん白質とヒアルロン酸合成を促進、さらにメラニンを淡色化させることでシミを抑制する。これらの美容効果についてヒトを対象にした機能性評価試験を実施、顕著な有効性を得ている。試験は大学病院医師が監修。被験者19人を高用量の6.5g摂取(推奨量は3g)とプラセボの2群に分け、ダブルブラインドで1ヵ月の経口摂取試験を行った。摂取前後で肌状態を測定し解析。その結果、毛穴の状態、シワ、隠れシミと呼ばれるUVシミに著明な改善が認められた。この概要は、今年4月11から3日間にわたり東京で開かれた第50回日本形成外科学会で発表し、話題を独占している。
同社ではかねてからサンプルワークを進めてきて、いよいよ本格展開に踏み切った。美容訴求の食品開発が激化する中、より明確な商品設計が可能であることを強みに展開を仕掛けていく。
(2007/8/22)